BOIがEVシンポジウム=中国7社が部品調達計画
投資委員会(BOI)は5月15~17日にEVのサプライチェーンをテーマとするシンポジウムを開催した。EV産業の発展に向けたビジョンを共有することが目的で、合わせてタイに製造進出した中国のEVメーカー7社がタイ国内での部品調達計画を発表した。
シンポジウムは15~18日にBITEC展示場で開かれた下請け産業の大規模見本市「SUBCONタイ2024」の一部として開催された。BYD、MG、長城汽車、NETA、長安、GACアイオン、奇瑞汽車(Omoda&Jaecoo)の7社が参加した。国内の部品メーカーにとって、自動車ブランドの幹部からEV開発の方向性や部品調達計画を直接聞ける貴重な機会となり、国内部品メーカーの幹部1500人以上が各社の計画を聞き入った。ナリット・トゥードサティラサック事務局長は、タイ企業を世界のEVサプライチェーンに組み込む準備はできていると述べた。
同事務局長によれば、現在、タイでEVの生産を開始している中国メーカーはGWM、NETA、MGの3社。BYDとGACアイオンは今年第3~第4四半期に生産を開始する予定で、長安も同じ時期に生産を開始する見通し。25年初めには国内での部品需要が徐々に増加する。EVのサプライチェーンが強化されることで、同事務局長はタイが将来的に世界レベルの生産拠点になると期待している。
シンポジウムに参加した各社は、タイを東南アジアでの生産拠点とし、将来的に主要な輸出生産拠点とすることを想定している。GACアイオン・ニューエナジー・オートモービル社の国際事業部長は、タイにおけるサプライチェーンの構築に取り組んでおり、タイが東南アジア事業の中心になると説明した。またタイ国内の部品メーカーと協力し、タイや東南アジア地域の消費者のニーズに応える高品質な製品の開発を進めていきたいと述べた。
BYDオート(タイランド)の幹部は、開発を進めているタイ工場でのタイ国内部品調達率は当初から40%以上になると説明した。
長安汽車の幹部は、タイを生産、販売、研究開発を含めて東南アジアの中心にしたい考えを明らかにした。工場の開発には約100億バーツを投じ、25年第1四半期に年間生産能力10万台以上で生産を開始する。国産部品は60%を使用する予定。将来的にはさらに増やすことを考えており、タイ政府の支援を受けて90%まで高めたいと述べた。
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