2025年5月6日(火)号

いすゞの電動ピックアップ=「D-MAX EV」生産を開始

 いすゞは、電動ピックアップ・トラック「いすゞD-MAX EV」[=写真]の生産をサムットプラカン県サムロン工場で開始したと発表した。まず左ハンドル仕様車を欧州市場向けに生産し、2025年第3四半期に販売を開始する。右ハンドル仕様車の生産は2025年末に開始予定で、最初に販売するのは英国とし、その後、他の市場へと展開する計画となっている。


 いすゞ自動車の南真介社長兼COOによれば、いすゞとして初となる、1トン・ピックアップトラック「いすゞD-MAX」のバッテリーEVモデル「D-MAX EV」を、4月28日より泰国いすゞ自動車のサムロン工場で生産開始した。「D-MAX EV」は昨年3月のバンコク・インターナショナル・モーターショーに参考出品し、多くの来場者から早期商品化を求められていたという。左ハンドルモデルの量産化準備が整ったことから、このたび生産を開始し、欧州主要国へ出荷する。今後、各国・地域のクルマの使われ方やインフラの整備状況など、市場特性やニーズに応じ、展開エリアを順次グローバルに拡大していくとした。
 「D-MAX EV」は、既存のディーゼルエンジンモデルの骨格はそのままに、フロントとリアに新開発のeアクスルを組み合わせたフルタイム4WDシステムを採用し、ピックアップトラックに求められるタフな基本性能(耐久性/積載・牽引性能/悪路走破性)と、バッテリーEV特有の低騒音・低振動を両立させた。
 同モデルは、牽引力や積載能力にも優れ、既存のディーゼルモデルと同等の性能を持つ電動ピックアップとして開発された。車両サイズは全長5280mm、全幅1870mm、全高1810mm、ホイールベース3125mm。最小回転半径は6.1m。最大出力140kW(約188馬力)、最大トルク325Nm、最高速度は130km/h超。車両重量は2350kg、最大積載量は1010kg、最大牽引能力は3500kg。
 いすゞは、32億バーツ規模の予算で、タイにおける代替エネルギー車の投資計画を進めている。2024年には「D-MAX EV」のほか、マイルドハイブリッド(MHEV)のコンセプトモデルを発表している。EVはまず欧州で展開し、タイ市場では右ハンドル仕様車の生産準備と消費者の反応を踏まえて販売の是非を検討するとしている。
 MHEVについては、4ドアのハイランダー仕様で、1.9Lディーゼルターボ「Blue Power」と小型電動モーターを組み合わせる。モーターがエンジン始動時の振動を抑えつつ、発進時の補助動力や二酸化炭素の排出削減に貢献する設計となっている。現時点では、市場調査の結果をもとに販売計画を検討中としている。

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