2024年7月1日(月)号

工業生産が再び収縮=5月のPMI 1.54%減

 工業省工業経済事務局(OIE)が6月28日に発表した5月の工業生産指数は93.84ポイントで、前年同月比1.54%減と再び収縮に転じた。1~5月平均は2.08%減。ウォラワン・チットアルン事務局長によれば、5月の設備稼働率は59.77%。1~5月では59.30%となった。家計債務の膨張と金利高で国内の購買力が問題を抱えているため、工業部門はまだ回復していないと述べた。エネルギー・コストの上昇も生産に影響を及ぼした。
 ウォラウォン事務局長は、ピックアップ・トラックを中心に国内自動車販売が大幅に減少したことに加え、衣料の新規受注がほとんどなかったことも指数下落の主な理由だと述べた。国内の景気低迷と海外の地政学的対立による不確実性の中で、自動車産業と衣料産業が低迷している。
 5月には物品輸出が7.2%増を記録し、2か月連続で拡大していることは明るい材料。工業製品の輸出は4.6%増、金地金を除く工業製品の輸出は前年比2.9%増となった。貿易相手国の経済が回復を始めている。コンピュータ、プリンタ、アルミニウム、木材製品などの輸出が増加した。
 5月にはパーム油製造業の生産が19.8%増加した。パーム椰子の出荷量増によるもので、パーム油の需要も増加した。鉄鋼の生産は8.1%増。
 ウォラウォン事務局長は、自動車販売の減少が続いていることや消費者の購買力の弱さから見て、6月も工業生産が減少したと予想している。プラス要因は政府予算の執行が加速していることで、年後半の経済活動を促進させると見ている。

サハ・グループ=エトワール海渡と提携

 サハ・グループは6月27日、日本で雑貨やファッション商品を中心に扱う会員制商社のエトワール海渡との提携を発表した。卸売事業における両者の長年の経験を活かし、お互いの取り扱い商品の販売、海外市場展開などで協力する。第28回サハ・グループ・フェアの会場で覚書を取り交わした。
 双方の店舗、電子商取引、ライブ・コマースでの販売など、今日の消費者の変化するライフスタイルをサポートするハイブリッド・プラットフォームによる販売網を構築する。
 サハ・グループのブンシット・チョークワタナー会長によると、サハ・グループが80年前にタイで卸売業として創業、その後、製造業に進出した。

握手する早川謹之助社長(左)とブンシット・チョークワタナー会長


 エトワール海渡の早川謹之助社長は、自社が日本のファッション雑貨の卸売業者として120年以上の歴史があることを示し、「良い商品を適切なタイミングで」という理念を貫くことで、衣料品、食品、生活雑貨など幅広い商品を提供し、今ではファッション、ライフスタイル、消費財を扱う会員制卸売業のトップ企業に成長していると述べた。

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[閣議決定]
24年6月25日            

[為替・株式相場]
6月24~28日

[商品・金融市場データ]

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