バンコク日本人商工会議所(JCC)=70周年記念式典を開催
バンコク日本人商工会議所(JCC)は2月23日、テープハサディン競技場で70周年記念式典を開催した[写真上]。式典には政府高官や民間部門の代表が多数参加した。JCCは1954年9月27日に設立され、現在約1680社の会員企業を擁する。海外にある日本人商工会議所の中では世界第2位の規模を誇る。70年にわたり、JCCはタイと日本の経済関係の発展に重要な役割を果たし、貿易や投資の促進、社会活動に取り組んできた。

ピチャイ・ナリプッタパン商業相は、ペートンターン首相の代理として式典に出席し、スピーチを行なった。
ピチャイ大臣は、タイと日本の関係が600年以上にわたることに触れ、今年で外交関係樹立138周年を迎えると述べた。日本がタイにとって最大の外国人直接投資(FDI)国であり、今後も投資拡大に意欲的なことを指摘した。
日本はタイにとって第3位の貿易相手国であり、2024年の両国間の貿易額は520億2040万㌦に達した。日本からの投資申請は依然として最多で、昨年だけで271件の投資プロジェクトの申請があり、投資予定額491億4800万バーツに上った。
ピチャイ氏は、現政権がタイ経済の持続可能な成長を重視していると述べ、最近ではEFTA(欧州自由貿易連合)との自由貿易協定(FTA)の交渉に成功したことを強調した。欧州連合(EU)とのFTA交渉も年内妥結を目指しており、タイのビジネス・投資環境を改善する重要な要素になると指摘した。
昨年のタイの物品輸出額は前年比5.4%増に達し、過去10年で最高額を記録した。今年1月の輸出も2桁成長が期待されている。
タイ政府は、日本との貿易と日本からの投資を全面的に支援すると約束した。特に次世代産業への投資誘致を進めていることを強調した。対象分野には、プリント基板(PCB)、半導体、AI、データセンター、デジタル技術、クリーンエネルギーが含まれる。ピチャイ大臣は昨年12月に日本を訪問し、林芳正官房長官と会談した。日本政府が今後10年間で10兆円以上を投じる半導体・AI産業への協力について協議し、タイが日本のサプライチェーンの一部として参画する可能性について話し合った。
ピチャイ大臣は、JCCが70年間にわたりタイ経済の発展に貢献してきたことに感謝の意を表し、タイ政府が日本の投資家を全面的に支援し、経済協力を深化させることを約束した。
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70周年を記念し、競技場で開催された大型野外イベント「TSUNAGO JAPAN FESTIVAL」では、郷ひろみさん、タイ人アーティストのアイス・サランユーさんによるスペシャルコンサートが行なわれたほか、盆踊りや、夏祭りの雰囲気を楽しめる飲食ブースが数多く設けられた。
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