10月の消費者信頼感指数=9か月ぶりに全項目が改善
タイ商業会議所大学(UTCC)が11月14日に発表した10月の消費者信頼感指数は、9か月ぶりにすべての項目が揃って改善した。総合指数の改善は2か月連続。政府の景気刺激策による短期的な景気の回復への期待が高まった。ただし、米国の貿易戦争の影響や、タイとカンボジアの緊張が景気回復の遅れにつながりかねないとの不安はなお続いている。
タナワット・ポンウィチャイ学長[=写真中央]によれば、景気全般に対する信頼感指数、就労機会に関する指数、将来所得に関する指数は、それぞれ45.5、49.7、60.6となり、いずれも前月の44.4、48.5、59.3ポイントから上昇した。3つの指標がそろって改善するのは9か月ぶり。ただし、依然として中間値とされる100を大きく下回っており、消費者は経済状況の不透明さ、雇用機会、将来所得に対する不安を抱えたままといえる。アヌティン政権の発足で景気刺激策が示されたものの、目に見える成果がまだ乏しく、生活費の高止まり、世界経済の減速懸念、貿易戦争、タイ・カンボジア間の対立といった要素が回復期待を弱めている。

消費者信頼感指数(CCI)は前月の50.7から51.9ポイントに上昇し、2か月連続での改善となった。ただし指数は依然として100を大きく下回る。景気の回復テンポが遅く、生活費の高さに加え、貿易戦争や周辺国の情勢不安が目先の信頼感を抑制している状況に変わりはない。
現在の景況に対する信頼感指数は34.4から35.3ポイントに改善し、9か月ぶりの上昇となった。一方、将来に対する信頼感指数は58.7から60.1ポイントに上昇し、2か月連続の改善となった。依然として全ての指数が100を下回るものの、消費者は政府の「コンラクルン・プラス」などの政策により景気回復の兆しが強まる可能性に期待している。
その他のニュース
午後2時~5時の酒類販売=禁止措置を撤廃へ
航空会社の手数料見直しへ=運輸相が負担軽減策を検討
三菱自動車タイ=経営陣が工業大臣と会談
ザ・モール年末商戦=「モンチッチ」と提携
TNSCのタナコーン会長=アジア荷主連盟新会長に
「ペットフェア・サウスイースト・アジア2025」=世界33か国から450社出展
農業・協同組合省=2027年度実施計画を明らかに
Xスプリング=今年の予想収入11億バーツ
生命保険協会=無認可の外国保険販売に警告
[社会ニュース]
都庁がデンマーク大使館などと連携=肥満対策プロジェクト始動
18年前の邦人女性殺害事件=遺族が時効撤廃を改めて要請
12日のサケーオ県での銃撃戦=カンボジア軍の発砲が原因
カンボジア上院議員の子ら=不法取得のタイ国籍を失う
移民労働者に1年猶予措置=不法滞在者も合法就労を容認
先端医療技術導入の成果=高齢患者の生活の質向上へ
中国からの冷気が南下=今週は涼しい気候に
コンラクルン第2フェーズ=初回登録できなかった人対象
[閣議決定]
2025年11月11日
[為替・株式市況]
11月10~14日
[商品市場]
バンコク首都圏の燃油小売価格
天然ゴム・ハジャイ中央市場
[金融市場]
11月14日の外為相場


コメント