4月の輸出額は6.8%増=プラス成長に戻す
商業省が5月23日に発表した4月の物品輸出額は232億7860万㌦で、前年同月比6.8%増となった。3月には前年同月比で2桁減になっていたが再び増加に転じた。インフレ率の低下で世界経済が回復に向かっていることが寄与している。工業製品の輸出は多くの製品で上向いた。農産物は旱魃の影響で生産量が落ち込んでいるが、価格が上昇しているため一部商品の輸出は引き続き拡大している。石油/金地金/武器を除いた輸出額は11.4%増だった。この結果、1~4月合計の輸出額は前年同期比1.4%増、石油/金地金/武器を除いた輸出額は3.7%増となった。
プーンポン・ナイヤナパコン商業政策戦略事務局長[=写真]によれば、4月の物品輸入額は249億2030万㌦で、前年同月比8.3%増。貿易収支は16億4170万㌦の赤字となった。1~4月合計の輸出額は942億7390万㌦で、前年同期比1.4%増、輸入額は1003億9070万㌦で、同4.9%増。貿易収支は61億1690万㌦の赤字だった。
4月の農産物/アグロインダストリー製品の輸出は2.0%増。3か月ぶりにプラス成長に転じた。アグロインダストリー製品の輸出は12.7%増となったが、農産物の輸出は3.8%減で、4か月ぶりに収縮に転じた。米の輸出は10か月連続で増加して91・5%増、天然ゴムは6か月連続で増加し、36.2%増となった。水産缶詰/加工品は14.8%増、ペットフードは52.9%増、鶏肉調製品は17.2%増、飲料は10.5%増、果物缶詰/加工品は21.5%増、調味料は23.2%増だった。
一方で、生鮮/冷蔵/冷凍/乾燥果物は29.8%減、タピオカ製品は9.6%減、砂糖は9.1%減で、動植物油脂は4.7%減だった。
1~4月合計の農産物/アグロインダストリー製品の輸出は0.8%増。
4月の工業製品の輸出額は9.2%増で、前月の収縮から増加に転じた。自動車/同部品の輸出は20.4%増、コンピュータ/同部品は62.0%増、機械・同部品は58.8%増。エアコン・同部品は12.9%増と11か月ぶりに増加した。鉄鋼は23.3%増。変圧器/同部品は32.4%増と4か月連続で増加した。一方で、石油関連製品の輸出は5.7%減、集積回路は9.2%減、半導体/トランジスタ/ダイオードは15.9%減だった。
1~4月合計の工業製品の輸出額は1.8%増。
仕向け地別に見ると、4月の主力市場向け輸出は6.7%増だった。米国向けが26.1%増、CLMV向けが5.1%増、アセアン(5)向けが3.7%増、EU(27)向けが20.2%増となった一方で、中国向けは7.8%減、日本向けは4.1%減だった。
プーンポン氏は、中国向け輸出が3か月連続で収縮していることについて、中国経済の減速が主因だとした上で、5月には季節要因で果物の輸出が増えることからプラスに転じるとの見通しを示している。
商業省は今年第2四半期(4~6月)の輸出が前年同期比で0.8~1.0%拡大すると見積もっている。貿易収支の赤字については、価格が上昇しているエネルギーの輸入額増によるところが大きいが、資本財や原材料の輸入が増えていることも理由の一つで、今後の生産と輸出の増加が見込めるとしている。
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