長安汽車が調達イベント＝タイにサプライチェーン
長安汽車は6月6日、投資委員会（ＢＯＩ）、ＷＨＡコーポレーションの協力下、タイの部品メーカーからの部品調達に向け「CHANGAN Sourcing Day」を開催した［＝写真］。長安がラヨン県の工場で組み立てるＥＶに部品を供給するサプライヤーを確保する目的から。国内の部品メーカー233社の400人以上がイベントに参加し、長安の調達計画を聞いたほか、商談には78社が臨んだ。36億バーツ以上の商談が成立したもよう。
長安汽車は40年以上の歴史を持ち、中国の自動車大手の一角を占める。累計販売台数は2600万台を超え、昨年の販売台数は255万台超。タイ国産部品の調達率を6割以上とする方針で、内外装、プレス部品、シーリング／吸音、アルミダイカスト、サスペンション系、電装部品の6グループが、高電圧ハーネス、外装ドア・ハンドル、クロスカービーム、インテリジェント・サーマル、ドアミラー、カーペットなどの部品をタイのメーカーから調達する計画。国内部品調達率は将来的に90％に高める。合わせて従業員数も26年までに90％以上増やし、経営陣に加わる社員も選抜する。
長安は最終的にタイを右ハンドル車の輸出生産拠点にする計画。タイを東南アジアの中心に据え、初期投資額100億バーツ以上で子会社を3社設立する。2030年までに15車種以上の新モデルを投入し、ユーザーの多様なニーズに応える。現在、ラヨン県に大規模な工場を建設中で、25年初めに竣工予定。設備能力は年間10万台。初年度はＥＶのＳＵＶモデルを3万～5万台生産する。26年初めには第2フェーズに着手し、生産能力を20万台に引き上げる。
ＢＯＩはこれまでに、ＢＹＤ、ＮＥＴＡ、ＭＧ、ＢＭＷの4社向けに調達イベントを開催してきた。ナリット・トゥードサティラサックＢＯＩ事務局長によれば、これら4社のイベントで合計420億バーツ以上の商談が成立している。
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