「ワン・バンコク」=三越伊勢丹と提携
TCCアセット(タイランド)社とフレーザーズ・プロパティ・ホールディングス(タイランド)社がバンコク中心部で開発中の大型複合商業施設「ワン・バンコク」は5月20日、三越伊勢丹ホールディングスとの提携を発表した。日本の「デパ地下」スタイルの高級スーパーを出店するほか、合弁事業としてオフィス・ビルのワン・バンコク・タワー4に共同投資する。
三越伊勢丹はワン・バンコクのリテール・パレード・ゾーンの地下1階、4600平米に高級スーパーを開設する。会見したフレーザー社のパノート・シリワタナパクディCEO[=写真中央左]は、「350年以上の歴史を持つ世界的に有名な企業である三越伊勢丹と戦略的パートナーシップを締結できることを嬉しく思う」と述べた。
三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長[=写真中央右]は、グループが世界中で顧客基盤の拡大を目指しているとした上で、特にタイは日本とのつながりが深い国で、バンコクは日本製品の品質を高く評価する顧客基盤を備えたポテンシャルの高い市場と見ていることを明らかにした。オフィス・ビル事業への参画については、ワン・バンコクが環境の持続可能性を重視して開発されており、グループのビジョンにも沿うものだと述べた。三越伊勢丹の豊かな文化と伝統を取り入れることで、プロジェクトをさらに強固なものにできると確信していると語った。
パノートCEOは、バンコクの食品小売業態の新たなスタンダードを生み出したいと語っており、スーパーとフードホールを備え、バンコクを訪れるグルメ愛好家に感動的な体験を提供するとしている。コンセプトは誰もが夢中になってショッピングを楽しめる「The Rhythmic Experience」。最高のショッピング体験を1か所に集め、国内外から厳選した商品、特に季節の野菜や果物などの生鮮食品、魚市場直送の鮮魚、畜産場直送の良質な精肉を取り揃える。フードホールに加え、洋菓子のペストリー・ブティック、カフェ、高級日本料理レストランも開設する。
同CEOは三越伊勢丹とのオフィスビルへの共同投資について、世界クラスのビジネスとライフスタイルの目的地としてのバンコクの可能性を高めるという自社のビジョン達成に向けた重要な一歩になると述べた。三越伊勢丹との戦略的提携により、商業ビルやオフィスビルのポテンシャルが世界レベルに高まり、国内外の大企業の誘致につながると期待している。
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