第2四半期成長率1.9%に減速=消費・製造業が鈍化、民間投資は13.4%増
国家経済社会開発評議会(NESDC)事務局が8月17日に発表した2026年第2四半期のタイ経済は前年同期比1.9%成長にとどまり、第1四半期の2.8%から伸びが鈍化した。季節調整後では前四半期比0.2%減となった。民間投資が高い伸びを示した一方、民間消費や政府支出が減速。製造業や観光関連産業も伸び悩んだ。2026年通年の経済成長率は2.0~2.5%、中央値2.2%と予測した。民間投資の高い伸びや物品輸出が景気を支えるとみている。

支出面では、民間消費が1.9%増と、第1四半期の3.3%増から鈍化した。サービスへの支出は0.8%増、非耐久財は2.4%増、耐久財は3.8%増となり、いずれも伸びが縮小した。自動車購入は12.3%増だった。消費者信頼感指数は52.8から50.3へ低下し、2022年第4四半期以来の低水準となった。政府消費支出も0.2%増にとどまった。
一方、民間投資は13.4%増と、第1四半期の10.1%増から加速し、2012年第4四半期以来の高い伸びを記録した。設備投資が16.6%増え、事務機器や産業機械、自動車への投資が拡大した。半面、政府投資は1.6%減となり、3四半期ぶりに減少した。
物品輸出額は990億7900万㌦で17.6%増えた。通信機器が129.0%増、コンピュータ部品・機器が65.5%増となるなど、電子関連が牽引した。一方、輸入額は42.3%増の1111億5500万㌦と、20四半期ぶりの高い伸びとなった。この結果、貿易収支は121億㌦の赤字に拡大した。
生産面では製造業が0.1%増にとどまり、第1四半期の1.0%増から鈍化した。自動車生産が7.2%減少し、平均設備稼働率は57.47%と2020年第2四半期以来の低水準となった。宿泊・飲食サービス業も1.5%増に鈍化した。外国人旅行者数は4.4%減の655万7000人だったが、観光収入全体は6.3%増の6630億バーツとなった。
農林水産業は1.5%増。猛暑や旱魃の長期化で籾米やパーム椰子の生産が減った一方、農産物価格指数は6.1%上昇し、農業所得指数は5四半期ぶりに増加へ転じた。失業率は0.96%、一般インフレ率は2.7%。経常収支は8四半期ぶりに赤字へ転じ、177億㌦の赤字となった。
2026年のタイ経済は2.0~2.5%成長すると予測した。予測の中央値は2.2%で、2025年の2.4%成長に続いて拡大する見通し。主な下支え要因は、①民間投資の高い伸び、②家計消費の継続的な拡大、③物品輸出の良好な伸び、④政府支出による下支え。民間消費は2.6%増、民間投資は9.6%増と予測した。ドル建て物品輸出額は15.1%増となる見通し。平均インフレ率は1.5~2.0%、経常収支はGDP比1.2%の赤字になると予測した。
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