エネルギー省がアラスカを訪問=LNGプロジェクトの交渉を加速
5月6日、プラサート・シンスックプラサート・エネルギー省次官は、PTT社、タイ発電公団(EGAT)、エレクトリシティ・ジェネレーティング社(EGCO)の幹部とともに米国のアラスカ州を訪問し、アラスカ州知事、アラスカ州歳入委員会、天然資源委員会、アラスカ・ガスライン・デベロップメント社の社長、グレンファーン社の代表らと会談した[=写真]。アラスカ州のLNG生産・輸出に関わる官民の関係者で、今回のLNGプロジェクト交渉は、今年3月にマイク・ダンリービー・アラスカ州知事がタイを訪問したことに端を発している。

米国政府は、アラスカLNGプロジェクトでの協力を提案している。タイの将来的なエネルギー需要増に対応するための燃料供給源の確保というエネルギー省の政策にも沿う。LNGは二酸化炭素排出が少ない燃料として、エネルギー転換期において重要な役割を担っている。エネルギー省は、このプロジェクトを通じて、エネルギー安全保障を強化するとともに、将来的にアジア地域におけるLNG取引のハブを目指す。
交渉でタイ側は、探査・採掘への投資、関連インフラへの共同投資、長期LNG輸入などの側面で協力する用意があることを示した。アラスカは商業的に有望な石油・ガス資源地として、トランプ政権下の政策支援を受けており、ノーススロープ地域に約40兆立方フィートの可採埋蔵量を有する。年間4000万㌧超のLNGの生産・輸出が可能で、太平洋を介してアジア市場への輸送も容易。タイへの輸送期間は10~15日と見込まれ、中東からの輸送(25~30日)と比べて短縮される。
訪問団は、すでにガスの生産が行なわれているアラスカ州キアヌ市の地方行政当局とも面会した。
今後の協力推進に向けて、エネルギー省は適正なLNG輸入量を検討しており、年間300万~500万㌧を一つの目安としている。ただし価格や契約条件次第で変動する。プラサート次官は、PTT、EGAT、EGCOの3社に対し、LNGの調達・卸売業者として、プロジェクトの詳細な交渉を進め、事業上の妥当性を精査した上で、米側とさらなる協力を図るよう指示している。
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